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Dr.Momoの獣医学小辞典

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マスターの ひとり言

 Dr.Momo(ドクター モモ)について

Dr.Momoは、とある町で獣医師をやっています。彼が、毎日の診療で診ているペットたちの病気のうち、代表的なものをわかりやすく解説してくれます。



■耳の検査

2)耳垢検査(じこうけんさ)
 耳鏡検査の次に行うのが耳垢を採取して炎症や耳垢の原因を調べる耳垢検査です。外耳炎の原因として多いものを以下に説明しますが、原因によって使用する薬が変わりますので、重要な検査です。また症状がひどい場合は膿の成分なども検出されたりします。

○細菌
 簡単に言うと耳の中で細菌が増えて耳の皮膚を刺激して炎症や耳垢が増え、更に細菌が増えやすい状態になってしまう悪循環がおこった状態が外耳炎といえます。この原因となる細菌は普段から体の表面にいる常在菌といわれるものから治療の難しい病原菌まで様々です。抗生物質で治療しますが、菌によって効く薬が違うためいつも同じ薬が効くわけではありません。

○酵母菌
 上記の細菌とともによく検出されるのがマラセチアと呼ばれる酵母菌です。この菌は油っぽいところが好きでこのマラセチアが増えると自分たちのいる環境を油っぽくしてしまうことが多いので、この菌が原因の場合は独特の匂いがします。またこの菌が全身に感染
した場合脂漏症といって、フケやべたっとした皮膚になってしまうことがあります。この菌も常在菌といえるほど耳の中や皮膚に存在します。普通に存在している場合には何も問題はないのですが、増えすぎると皮膚炎や、外耳炎などの問題を引き起こします。普通の
抗生物質では治療できないので、専用の薬を使用する必要があるかもしれません。

○耳疥癬(耳ダニ)
 猫に多いのがこの耳ダニです。耳垢をとって顕微鏡を見てみると動くダニが観察されます。よく白い粒が耳の中を動いているといわれるんですが、私は直接見たことはなく顕微鏡で拡大しないとわかりません。このダニは普通母親から感染した子供に多いようです。
この場合はダニを駆除しないといくら耳掃除をしても治まりません。病院ではダニを殺す薬を使用しますが成虫には効果がありますが、ダニの卵には効きませんのでダニの卵が孵化してから薬を入れないとまた再発してしまいます。従って約3週〜1ヶ月間治療する必要があります(毎日ではないですけどネ)。

○その他
 上記のほかにカビなどの他の微生物やニキビダニなどのダニ、アレルギーなどの全身性皮膚疾患の1症状として外耳炎が現れることがあります。また腫瘍が原因で外耳炎を引き起こす場合もありますから、注意が必要です。耳垢検査によって明らかになる原因はごく一部であって、治療の第一歩とはなりますが完治となるわけではありません。治療を続けていてもなかなか治癒しない場合は全身性疾患の可能性もあります。しかしまず外耳炎を悪くしている微生物などを鑑別することは大事ですので、耳垢が多い場合は耳掃除だけでなくまずお近くの病院で診察を受けることをお勧めします。

今回はここまで。
■次回は外耳炎の治療についてです。

 

最後に
 この文章はあくまでDr.Momoが感じたことや一般的な症状等について書かれたものであって、全てのペットにあてはまるものではありません。また勉強不足もあって一部正しくない表現があるかもしれませんのでご了承ください。あなたがおかしいと思われたり、あなたのペットに異常がみられた場合はかかりつけの動物病院で診察を受けて相談していただくようお願いします。

「Dr. Momoの家庭獣医学小辞典」を掲載しているメルマガ”ほりんふぁー”は現在、休刊中です。

 

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