訳者:浦元より
内容的には、専門的な用語もでてきますので、ちょっと眠くなるかもしれませんが、本当のことをぜひ知りたいという方には、教科書となり得る本です。著者の長年にわたる幅広くかつ奥深い知識と経験が土台となり、内容のある、どっしりとした本となっています。
また、我々、専門家にとっても大変有益な情報が詰まった本です。一部、抗酸化剤の効用を認めたりしている点などは納得しかねる部分もありますが、それでも全体的にはとても役に立つ本です。
病気の時の食事の理論やレシピまで詳細に説明された本は今までなかっただけに、いろんな場面で役に立つことでしょう。獣医師のみならず、一般の方で興味のある方にもぜひ読んでいただきたい本です。
昨今はペットの食事について、いろんな立場の人が好き放題に様々なことを述べている時代です。全く専門家でもない人がレシピ本を出したり、専門家だと思われている獣医師が実はペットフードメーカーの受け売りしかできずに、結構でたらめなことを言っていたりで、本当になにが真実なのか、飼い主はわからなくなり混乱するばかりです。
だからこそ、このようなしっかりした本をぜひ出版したいと考えておりました。
しかし、出版にあたっては紆余曲折がありました。本の内容が一部、既存のペットフードメーカーと見解を異にする点がありましたために、出版直前で突如出版が取りやめになったり、内容がやや専門的で量的にも多いため、今時の軽い本ばやりの風潮では、売れないと判断する出版社がほとんどだったりで、世に出るまで随分と時間がかかってしまいました。今回、さして利益もでないであろうのに、出版の英断を下していただいた光人社様には本当に心より感謝いたしております。
価格については出版社にも最大限の努力をしていただきましたが、部数がでないためにどうしても値段が高くなってしまいました。しかし、内容からみたコストパフォーマンスはすばらしいものだと思います。通常、このような著名な先生の専門書がこの値段で手にはいることは極めて希だと思います。
今後はもっとわかりやすく、専門用語も使わずに、日本の状況に適した犬と猫のための食事の本を、しかも真実がわかる本を出版する必要があると痛感しております。